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スマホユーザーは、アプリを開く瞬間に「意志力」を使う

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スマホユーザーは、アプリを開く瞬間に「意志力」を使う。これがそもそもめんどくさいの始まりで思考停止し、操作もそこで終了する。
アプリを開いた「瞬間」に「受動的な体験」が用意されてないアプリは、無意識のうちにユーザーに「面倒だ」と敬遠されてしまう。
「集める」から「集まる」へ。そのために重要なのが「受動的な体験」。ユーザーを考えなくてもいい状況に置くことです。
そのためには「教えない」「説明しない」、プラス「暇つぶし」がキーワードかな。
人気アプリには、準備がいらない、知識も要らない、読まなくていい、練習しなくてもいい、ただ見てやってみる「体験」が全て、そして、見た瞬間に「面白そう」と感じること、それらの要素が全て含まれています。
これって、勉強にも人間関係にも共通して言えることだと思います。

スマートフォンは、もともと「受動的な体験」のボリュームが大きいメディアです。たとえば、意志力が必要な「料理する」という動詞について考えてみましょう。クックパッドは「能動的」にデザインされています。「検索」してレシピを探し、どのレシピにするかを「選択」し、「料理する」という行動に至ります。一方で、クラシルやデリッシュキッチンは「受動的」なデザインです。レシピ動画を「ダラダラ見て」、これなら簡単だからつくれそうとレシピを「発見」することで、ユーザーは「料理する」という行動に移ります。
繰り返しになりますが、スマホを操作するユーザーは、アプリを開く瞬間に「意志力」を使います。つまり、アプリを開いた「ファーストビュー(最初にユーザーが見る画面)」に「受動的な体験」が用意されてないアプリは、無意識のうちにユーザーに「面倒だ」と敬遠されてしまいます。こうした能動と受動の体験が、クックパッドとクラシル&デリッシュキッチンの大きな違いになってます。

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