車で走っていると、その先で保育士さんに連れられた20人くらいの園児たちが横断歩道の前で待っていました。その道路には信号機はありません。
何台かの車が走っていたましたが、そこで止まる車は1台もありませんでした。園児たちは右を見たり左を見たりしながら車が止まるのを待っていましたが、止まる車はありませんでしたので、私が乗っている車を止めました。すると、それに気づいた対向車も止まりました。
すると、園児たちはみんなで頭を下げて行列で横断歩道を渡りながら、満面の笑顔で「ありがとーございます。」「ありがとーございます。」といいながら手を振ってくれました。
横断歩道を渡り終えたあとも、何回も何回も振り返りながら笑顔で手を振ってくれました。
私も思わず、「気をつけて歩いてよ。」と言って車の窓を開けて手を振り返しました。
なんだかとっても幸せな気持ちになりました。
私も「ありがとう、ありがとう、これからも気をつけて歩くんだよ。」と心の中で言いながら、この時間がもっと長く続くといいなと思って車を発進させました。それからしばらくの間、あの子たちは無事に保育園に着いただろうかと考えながら運転しました。
それからは、横断歩道で待っている人を探すのが楽しみになりました。
幸福感って、特別なことやすごいことをして感じることじゃないんですよね。日常の暮らしの中で当たり前のこと、ちょっとしたことで本当にうれしくなることがあります。ちょっとした一言で幸せな気分になれます。
横断歩道での出来事はほんの数分のことでしたが、自分と園児たちの関係ができたこと、その園児たちの笑顔を見ただけでこんなに幸せを感じられるんですから。
「ありがとう」って、最高の報酬なんだなあとつくづく思いました。
子どもの笑顔って最高のプレゼントだなあとつくづく思いました。
世の中にはええ人がいっぱいおる。
愛のある人もいっぱいおる。
そんな人たちの中で自分は生かされとる。
それだけで幸せを感じられる。
こんな世の中もええもんだわ。
家に帰って話をしたら、妻から「おじいちゃんになったらどうなっちゃうんだろうね?」って言われました。
もう孫にはゆるゆるになっちゃうなあ、多分。
自分が歩行者のときも、車に止まってもらえるとうれしいですよね。
あと、止まったとき、子どもはお礼を言うけど大人は言わないですね。
自分がお礼を言われるのもうれしいけど、自分の方からお礼を言うのも、なんだかいい気持ちになるものです。
「心の貯金箱」に言葉を貯めていくと、あなたもあなたの周りの人たちもみんなハッピーになれる。
いつも意識するために言葉カードにしました。
ありがとうございます。