教育

「みんなちがったら都合が悪い」というのが、今の日本の学校教育

投稿日:2016年2月27日 更新日:


私もときどき地域の学校の見学に行きますが、教室が静かですね。
すべての教室がそうではありませんが、子どもたちは黙って何かに耐えているような気がします。
小学校ではそうでもないのですが、中学生はいわれたままに教科書を開き、指示通りアンダーラインを引き、板書をノートに書き移すの繰り返しです。
これが、主体的な、生徒が主人公の勉強だとは思えません。
中には、個人の努力と勉強によって子どもの理解を深め、熱心に教育に当たっている教員もいますが、上から決められたことを決められたように、みんなが同じようなことをしていても、ちっとも楽しくないですよ。
教員も上から言われたことだけで、楽しくないことやっているのですから子どもが楽しいはずがないです。
「みんなちがったら都合が悪い」というのが、今の日本の学校教育です。
自己主張しない子を育てているのが、今の日本の学校教育です。
ものを言わないで黙って命令に従う子を育てているのが、今の日本の学校教育です。
子どもの「生きる力」「自ら切り開いていく力」「自立」を妨げているのが、今の日本の学校教育です。
となりのクラスと違うことをして目立ったら管理職や教育委員会から「教育的指導」を受けるのが、今の日本の学校です。
教員自身も矛盾を感じながらも、上から監視・管理されていますので、その多くは何もいえないのです。
これは、学校に責任を押し付けるだけでは、学校改革・授業改善はできません。
今の教職員の仕事量は半端ではありません。
一人ひとりのキャパシティーの限界をはるかに超えている仕事が山のようにあり、終わることがないほどいろいろな分掌を掛け持ちしています。
学校は教職員と保護者だけで作るものではありません。
もっと地域のプロフェッショナルも関わりながら学校作りを進めていくことで、教職員の負担をなくしていくことは可能だと思います。
やはり人の手が絶対的に足りていません。
それを改善するために一番早いのは、必要のない仕事をバッサリ切ってしまうことです。
民間の経営努力と効率化を見習って、子どもの教育とは関係のない余計な仕事はやめるべきです。
そうすれば、子どもや保護者と関わる時間は十分に確保できます。
あと、鳥取県や各自治体の来年度予算の目玉として「子育て・教育に重点配分」とありますが、問題なのはその中身です。
子どもの教育にあたって、きちんと執行されているかをしっかり見届けていくことが大切です。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

NHK BS1「セルフドキュメンタリー“不登校がやってきた”」

今日の夜6時からNHKBS1で「不登校がやってきた」という番組の再放送があります。 我が子二人が「学校に行きたくない」といった父親の目線で描いたドキュメンタリーです。 私もこの番組を視ましたが、 学校 …

第1回子どもの学びと不登校を考える鳥取県民のつどいの実行委員募集

「子どもの学びと不登校を考える鳥取県民のつどい」(仮題)を開きます。 いわゆる講演会や研修会という形ではなく、参加者の方と対話形式で進めていきます。 自分の体験や思いを話したり、子どもの学びについての …

追いつめられる教師 学校は誰のためにあるのか?

学校は何のためにあるのか? 学校は誰のためにあるのか? 政府は「家庭の役割」の議論も進められているようですが、その前に「学校は誰のためにあるのか?」を議論する必要があります。 少なくとも「親」のために …

道徳の教科化ではいじめをなくすことはできない「架橋38号」

いよいよこの4月から小学校で「道徳科」の授業が始まります。 道徳の教科化とは「国が認定した教科書を使って」指導し、それを「担任が評価する」ということです。 教科書が求める価値観を教科書や教員が求める答 …

クラスジャパン・プロジェクトは「学校復帰させる」ためというのが気になる

このプロジェクトで「不登校」の概念も大きく変わります。変えなければやる意味がありません。 2月12日に「自宅で学べるネットクラスを作ろう」という理念で、「クラスジャパン・プロジェクト」の説明会が開催さ …

スポンサーリンク

スポンサーリンク