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小説「ペスト」がまさに今起きている世界の状況と酷似している

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新型コロナウイルスの影響でいまだ十分な供給の目処が立たないマスク、SNS上の誤った情報をもとに買い占めが発生したトイレットペーパー、一斉臨時休校によって勉強をしなくなるのではと不安になった親が買っている教科書の参考書や問題集も売れ続けています。
さらに、全国の書店で品切れが続出している本があります。
コロナ騒動で激売れしているというのが、小説「ペスト」です。
なぜ、いまここまで「ペスト」が読まれているのか。
この小説は、ある医師が死んだねずみに気づくところから始まる。
そして、そのねずみの死骸は街のいたるところで発見され、異常なほどに膨れ上がっていく。そして、その鼠の死骸は街のいたるところで発見され、異常なほどに膨れ上がっていく。
行政は、幾百もの死骸を焼却するが、その終わりがない。
そのうち、医師のもとには、おかしな症状を見せる患者が急増していく。高熱で頸部のリンパ腺が腫脹し、脇腹に斑点ができ、もがき苦しむ患者たちだ。そして、彼らは、次々と死亡していく。ペストが街を蝕もうとしていた。
以下文中より引用。

「大工場では、死んだ鼠が何百匹となく拾い集められたという。いずれにしても、ほぼこの時期において、わが市民は不安になり始めたのであった。」
「徹底的な措置をとらなきゃ、なんのかんのいってるだけじゃだめだって。病疫に対してそれこそ完全な防壁を築くか、さもなきゃ全然なんにもしないのもおんなじだって、いったんです」(p.92より)、

「世間に存在する悪は、ほとんど常に無知に由来するものであり、善き意志も、豊かな知識がなければ、悪意と同じくらい多くの被害を与えることがありうる」(p.193より)

高い致死率を持つ伝染病ペストの発生が確認され、感染拡大を防ぐために街が封鎖される。
外部と遮断された孤立状態の中で、猛威を振るうペストにより、突如直面する「死の恐怖」、「愛する人との別れ」や「見えない敵と闘う市民」を描いています。
「行政は、幾百もの死骸を焼却するが、その終わりがない」という、これは、まさに今起きている世界の状況と酷似しています。終わりの兆しすら見えないで情報ばかりが先走りし、根拠のないデマに惑わされ、言葉の持つイメージに踊らされて騒いでいるSNS上の光景、まさに今私たちが置かれている日本の姿によく似ています。

この予言に満ちた小説「ペスト」は伝染病の終焉をどう描いているか?

そして小説はこのように終わる。

「おそらくはいつか、人間に不幸と教訓をもたらすために、ペストが再びその鼠どもを呼びさまし、どこかの幸福な都市に彼らを死なせに差し向ける日が来るであろうことを。」


ペスト (新潮文庫)
これをあなたは、どう受け止めますか?
人々を震撼させた伝染病の歴史から、私たちは何を学んだらいいのでしょうか。
今起きている現実をどう受け止め、何を考えどんな行動をすべきでしょうか。
人間というのは、何度も何度も不幸を経験しないと、それを教訓にできない生き物なのかもしれません。
今世界で拡散しているコロナはどういう状況になった時点で「終息」したと判断するのでしょうか。
コロナは終息しても、また新たな不幸と教訓がやってくるのかもしれません。そのときの備えは十分にできているといえるでしょうか。今以上に「完全な防壁を築く」のか「なんにもしないのもおんなじだって」考えて、時間の経過とともに忘れ去っていくのでしょうか。
自分の力ではどうすることもできない状況の中で「私たちはどのように考え、どう生きるべきか」を問われているのではないかと思います。
今の騒ぎを彷彿とさせる冒頭部分を一部公開。
コロナ騒動で激売れする小説「ペスト」の中身
コロナに翻弄される我々の今を映すようだ。
予言に満ちた小説「ペスト」が示す伝染病の終焉

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