教育

熊本市のすべての小中学校に2万3460台のiPadを配備する

投稿日:2020年3月19日 更新日:

熊本市では、市の方針でiPadを大量導入する。2020年の4月から、なんと市内の全公立小中学校134校で、2万3460台のiPadの運用をスタートするという。
驚くべきはこれらの学校が予算が豊富な私立ではなく、公立の小中学校だということだ。
決して安くはない費用、熊本市のすべての小中学校に2万3460台のiPadを配備する、トータルで30億円にもののぼる支出を、ドンと決めたのが大西一史市長と、遠藤洋路教育長だ。
こうすれば、保護者が個人のタブレット持ち込みについていちいち学校と交渉しなくて済みます。
小中学生1人1台政策が提示される中、熊本市iPadを2万3460台導入! その劇的成果とは
政府は全国の小中学校のすべての児童・生徒が「1人1台」の状況でパソコン(PC)やタブレット型端末を使える環境を令和5(2023)年度までに整備するための政策を経済対策に盛り込んだ。学習へのICT(情報通信技術)の活用が世界に比べて遅れていることの改善や、地域間格差の是正を狙う。
【経済対策】PCを「1人に1台」 学校のICT化を加速
小中学校で「1人1台」パソコン配備 26兆円の新・経済対策の“目玉”で教育現場はどう変わる?

児童生徒に1人1台の学習者用端末と、クラス全員が一度にアクセスしても利用できる通信環境を整備するものです。「2020年1人1台」を目指して進めてきた地方交付税での予算措置などが目に見える効果を上げてこないことを受け、ICT教育後進国脱却のため、総理の鶴の一声で実施される緊急措置です。1人1台では、1台4万5000円限度に補助を実施し、2022年度までにすべての小中学校で3クラスに1クラス分の学習者用端末を整備します。

GIGAスクール構想とは(1) 1人1台学習者用端末の標準仕様をチェックする

子供の学力に応じて、それぞれのPCに難易度の異なる問題を出せば、個別に最適化された学習ができると、文科省は説明する。仮にそんな授業を行うのなら、教員にかなりの指導力が要る。
 PCを授業で使いこなせる教員は7割にとどまるとの調査結果がある。文科省は、教員の役割や指導力の向上策を検討するとしているが、何とも心もとない。
 2年半前、独自にPCを全ての児童生徒に配備した東京都渋谷区では、端末操作などを教える支援員を学校に派遣している。こうしたサポート態勢を全ての自治体が整えられるかは疑問が残る。
 そもそも、PCの活用が、従来の学校教育を大きく変える可能性があることに注意が必要だ。
 子供がPCに向き合う時間が増えるほど、先生との対話や、授業のポイントをノートに自分の手で書く時間は減る恐れがある。

1人1台PC 投資に見合う教育効果あるか

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

学校に行こうが行かないが、一人ひとりに価値があります

自立とは独りで頑張ることではなく、依存先を増やしていくことです。 決して独りで生きていくことではありません。 頼れる人を増やしていくことを自立といいます。 自己肯定とは「できる自分」「いい自分」だけを …

教員の仕事は誰にも相談できずつねに1人で孤独だった

今の学校はこんな場所になっています。 誰にも相談できないで「助けて」と言えません。 日常的に学校が教員を壊しています。 私はこんな場所で生き残る方が不思議だと思います。そして学校が生き残った者だけにな …

小泉零也さん著『僕は登校拒否児である』を注文しました

『僕は登校拒否児である』を注文しました。 「不登校」なんてものはありません。 あるとしたら「登校拒否」または「通学拒否」です。 自分で「学校に行かない」「自由に学ぶ」という選択をしただけです。 ―「学 …

NHK BS1「セルフドキュメンタリー“不登校がやってきた”」

今日の夜6時からNHKBS1で「不登校がやってきた」という番組の再放送があります。 我が子二人が「学校に行きたくない」といった父親の目線で描いたドキュメンタリーです。 私もこの番組を視ましたが、 学校 …

発達障害のある児童生徒の教育関係者のためのティーチャーズ・トレーニングのすすめ

昨日は鳥取県中部の発達障害の子どもの保護者の集まり「 ピアサポートの会」に参加しました。 医療や特別支援教育の「専門家」と言われる人たちよりも、毎日接している保護者や担任教師のほうが子どもを一番理解し …

スポンサーリンク

スポンサーリンク