この度の休校騒ぎ。
なんだか大人がよってたかってなにかをさせようさせようとしていない?
特に勉強のこと。
子どもは子どもで自分のしたいことをしたらいいよ。
国から「学校行かなくていい」っていわれて自由な時間ができたんだから、自分の好きなことをやったらいいよ。
学校から出された宿題も別にせんでもいい。自分がやりたいならやったらいい。
自分で決めたらいい。
学習教材の無料提供の雨嵐、しかも条件付きで。
これもなんだかなあって思いますね。
中には面白いものもあるけど。
それよりもせっかくゲットした自由時間、遊びまくったらいいよ。
子どももすきなだけ自分のやりたいことをやったらいい
あのね。
勉強は1週間2週間しなくてもどうってことないけどね、ゲームはね、1日やらないと腕が鈍るんだよね。
やったことない人にはわからないけど、これまったくスポーツと同じなんだよね。
あのね。
子どもが「ゲームばかりしちゃダメ!」と言われるのは
お父さんが「ゴルフに行っちゃダメ!」
お母さんが「ママ友とお茶しちゃダメ!」
って言われるよりも、もっともっとダメージがあるんだよね。
子どもに暇を与えちゃいけないの?
子どもに自分の時間を与えちゃいけないの?
子どもを自由にさせたらいけないの?
どんだけ子どもは日々の活動を監視されているか。
この数日だけなのに、つくづく大人は子どもを思い通りにコントロールしたいんだなって思います。
子どもも自分のやりたいことをやったらいいってことです。
大人もね。
何をやるかを決めるのは子ども自身です!
「休校中も学べる」ネット無料教材が続々登場にも書きましたが、この機にいろんなサービスが出てくることはありがたいことではあるけど、利用する側が決めたらいいです。利用するのは子どもですよ。
中には面白いものもあるので試してみてもいいと思います。
そして、中には山ほど宿題を出している学校もあるようで、子どもたちは自由に遊ぶこともできない、好きなこともやらせてもらえない、却って不自由になっているんじゃないの?
よくある繰り返しドリル何ページ、プリント何枚。これっていやいややらされる罰ゲームとおんなじですからなんの学力もつきませんよ。
ついにゲットした夢のような自由な時間、しかも夏休みより長いじゃん。
さらにラジオ体操もない、登校日もない、感想文や自由研究もしなくてもいいという豪華特典つき。
やったね!
子どもにとって一番大切なことは、今自分がやりたいことを思いっきり楽しむこと。めいっぱい遊びまくることです。
子ども自身が体験したという事実が残ればそれだけで十分。何かやったらそれで完結。計画表なんか書かんでいい、振り返りもせんでもいい。ましてや評価なんかしなくてもいい。
だから、やりっ放しが一番いい。やっているという事実があるのだからそれでOK!
それが子どもの主体性を伸ばすたったひとつの方法です。
いったい何のために休校にしたの?
誰のために休校にしたの?
「これなら学校に行った方がまし!」って思っているかも。
子どもたちから自由な日常を奪うことはやめてもらいたい。
前も書きましたが、子どもたちは「ぼくらのことを大人が勝手に決めんでくれ!」って思っているんじゃないでしょうか。
それよりも、親御さんはこの機会に「子どもの好き」をいっしょに見つけるようにしたらいいです。そしてその「好き」を好きなだけやったらいいです。子どもの「好き」を見つけられるとそこからいろんな世界に広がっていきます。
子どもの「好き」に夢中になっている姿を見ると、こっちまで幸せになります。
実は親の求めているものってそれなんじゃないの。
毎日元気でいたらそれで100点満点なんだから。
課題とはいえない夏休みの宿題なんかしなくてもいい、思いっきり遊べ!
何かをさせないといけないと思い込んでいる大人が変わらないと
これまで学校も親も子どもが自ら考えることを奪ってきた。
子どもがやることを大人が一方的に決め、それを押しつけてきた。
「ああしなさい。こうしなさい。あれはダメ、そこはダメ!」って勝手に大人の都合で強制してきた。
またそれを明日からも続けていくのですか?
ここ数日の騒ぎを見聞きしてそんなことを感じています。
今こそ今世界で起きている大混乱、大騒ぎをどう見てどう考えるのか、そして自分自身はどうするのか?
子どもたち自身が考える絶好のチャンスなんじゃないでしょうか。
こんな時だからこそ、子どもを信じて見守ること、自ら考える時間を作ることが大切なのだと思います。
すでに、子どもは子どもで大人の騒ぎを見て考えてると思うけどね。
あのね。
「子どもは家から出ちゃいけない」前提でことを進めていないかい?
子どもを自宅に閉じ込めることが目的になっていないかい?
子どもの自由を奪っていないかい?
「自宅で過ごすように」って、そんなの無理でしょ。
大人は外に出ていいけど子どもは出ちゃいけない?大人は夜も出歩いて飲み会して、子どもは自由に遊んだらダメ?
まったく矛盾だらけですね。
だから、子どももどんどん外に出て遊んだらいいですよ。
こぞって「どこまでならいいの?」「これはやっていいの?」っていうけど、コロナ対策については現時点でもいろいろ出されているんだし、大人も自分の頭で考えようよ。
あれができない、これは困るっていうけど、いろいろ工夫してやることはできる。
いろいろ試してやってみるチャンスじゃん。
いろいろ考えることができるチャンスじゃん。
与えられたことではなく、自分がやりたいことができるチャンスじゃん。
もちろん、いろいろと気をつけた上での話だよ。
新学習指導要領のポイントの1つが「カリキュラム・マネジメント」
今に始まったことではないですが、つくづく大人は子どもを思い通りにコントロールしたいんだなって思います。
ところで、みなさんは、アフターコロナに向けてどんなことをしていますか?
新学習指導要領のポイントの1つが「カリキュラム・マネジメント」です。
教科横断的な視点、子供や地域の現状にあわせて改善し続けること、外部の資源を効果的に活用することが求められています。
これを本当に実現するには、先生や学校の創意工夫がより一層必要になります。
今まさにそれを考える絶好の時間を得たのです。
また元通りの学校に戻そうと考えていますか。
それとも、改革のチャンスだと考えて、何かトライアルを始めていますか。
学校をおもしろくするには何が必要だと思いますか?
私は、まずは「子どもに何かをさせないといけない」と思い込んでいる大人の意識を変えることが重要だと思います。
休校期間は夢中になれることを探究するチャンス!
評価は考えなくていい。
目に見える成果を出す必要はありません。評価にさらされると探究心をなくしてしまうことがあるので。むしろ、それぞれが自分の興味に向かっていることを大切にしたい。読んだ本や、その感想を言い合うだけでもいい。
学校では、比較されたり、成績をつけられたりします。でも、せっかくの非日常です。日常の窮屈さをちょっと離れて、何かに夢中になれる自分に気づいてほしい。親や先生も、子ども一人一人の個性的な魅力に気づけるはずです。そうすると、結果的に、この休校期間がすてきな時間になるかもしれません。
<休校期間の活用法>夢中になれること探究(教育哲学者・苫野一徳 中日新聞)