不登校の理由のひとつに「HSC(=ひといちばい敏感な子)」があります。
近年は発達障害についてはいろいろな研修会が行われるようになり知る機会も増えてきましたが、HSCのことを理解している人は少ないです。
心療内科医の明橋大二さんが「HSCをよりよく理解するために知っておきたいこと」について答えておられます。
以下、本文から抜粋しました。
たとえば不登校の子は、ダルくてしかたがないとか、どうしてもいきたくないなどと言うだけで説明できない。別にいじめにあってるわけでもないし、成績もそれなり。いけるはずなんだけど、いけない。
それもやっぱり自分の気持ちに気づいてないんです。それで理由がわからないから、ただ自分を責めて、親も責めて、両方ダメダメみたいに思っている。
「いい子」でいようとすることで苦しい感情が隠れてしまう。
「べき」というのと「したい」というのをちゃんとわかること。
私はいつのまにか「べき」で動いていて、「したい」がどっかにいってしまっている。そして、「べき」が自分の「したい」ことだと勘違いしている。本当はイヤでしたくないこともあるのに、そういう自分の気持ちというのを大事にしていない。
自分の気持ちを相手に伝える訓練を「アサーティブトレーニング」といって欧米では大事にしてるが、日本の学校ではやっていない。
だから敏感な子もそういう自分に気がつけないし、それで疲れてしまう。
では、どうしたらいいのか?
子どもを見守っていればみんな社会に戻っていく。私のところに来ているお子さんもみなさんそうで、まずはそうした客観的な現実を知っておくのは大事。
一度不登校になると、その後も引きこもりになるみたいに思われていますが、ほとんどの子どもはそうではありません。
ひといちばい敏感な子(HSC)
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