教育

鳥取県の小学校で「飛び込み指導をしている」と答えたのは全129校中128校

投稿日:

放課後の水泳指導でプールの底に頭を打つなどして病院を受診したケースは6件あったというが、それをこの件が出る前は県教委は把握していなかったということか。
さらに、病院を受診しなかったけがはもっと多くあったと考えられる。
「飛び込み指導をしている」と答えた小学校は全129校中128校。
飛び込み指導が必要な理由として、「水泳大会に出場するため」「記録向上を目指す」ため、必要ないとした13校は「危険」「泳力と関係ない」と回答しているが、必要ないとした13校も実際には飛び込み指導をしている。
体育の授業では禁じられている飛び込み指導が、放課後の水泳指導では行われていること自体がおかしいと言わざるを得ない。
今回の件で、鳥取県の小学校では、子どもの人命よりも水泳大会や記録向上の方を重視しているということが明らかになった。
教員の中には危険性を感じている者もあったと考えられるが、その声は消されている格好だ。
飛び込み指導が必要であるならば、学校のプール環境の整備と指導者の資質向上が前提でなければいけない。
それができないのであれば、水泳大会のルールを学校の実態に合ったものに変える必要がある。
県教委が5月下旬に出す方針を待ちたいところだが、そのころには早い学校では水泳大会練習が始まる。
さらに、今回の件はケガをした児童の保護者が訴えたことによってはじめて表面化したということも重要なポイントである。
保護者の訴えがなければ、このような形で明るみにでることはなく、今まで通り「危険な指導」が続けられていたであろう。
子どもを守るべき学校での安全が脅かされている事例のひとつであるという見方が必要だ。
県教委は放課後の飛び込み指導も禁止すると、今日の日本海新聞に出ていました。
これまでも多くの子どもたちが全国の小学校でのプールの飛び込み指導で大ケガをしているのですが、このような通達を県教委が出すのは異例だとのこと。
子どもの命がかかっていることなのに、鳥取県で異例だということはどういうことなのか意味が分かりません。
また、今後水泳大会での飛び込みがどのように扱われるのかも注視していきたいです。
いじめなどの学校で起こった問題で子どもたちが自殺しているのですが、それに対しても何の責任も感じていない事例が多い。
この件も責任をとるとはどういうことか全く分かっていない対応だといえます。
自分の命と子どもの命は自分で守るしかない、「自己責任」だということなのでしょうか。
プールの環境と児童の実態に合わせた安全に配慮したきちんとした指導法であれば問題はありません。
目的に合ったきちんとした指導をすれば、児童のやる気もアップし記録も伸びますよね。
私も飛び込み指導は必要だと思っていますが、それには環境整備と指導法の向上が不可欠です。
しかし、県内の多くの学校では浅いプールで適切な指導が行われていないことが問題です。
私の言いたいのはそこです。
水泳飛び込み ほぼ全小学校で指導 病院受診6件

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

令和元年度 児童生徒の問題行動、学校でのいじめ過去最多!

令和元年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査が公開されました。文科省は「からかいなど初期段階を含めて積極的に認知するようになっている」と認知件数の増加を前向きに評価するという …

不登校の解決とは?心のエネルギー曲線の回復の姿のひとつの形が「学校へ行く」こと

不登校やひきこもり状態の時によくイメージ化して使われる「心のエネルギー曲線」があります。 心のエネルギーの状態の高低や揺れ幅、長さには個人差がありますが、誰にも必ず心のエネルギーを回復するときはやって …

鳥取県でも不登校の子どもたちを受け入れる体制や支援は不十分です

不登校は問題行動ではなく、それぞれの子どもにあった学び方が受け入れられる必要があります。 しかし、鳥取県の現状では学校か家の他に行くことのできる所は少ないです。 また、学校以外には行く場所が少ないため …

マスコミで奈良教育大付属小の問題が大爆発、その説明の意味不明さ

マスコミで奈良教育大付属小の問題が大爆発中! 国立の奈良教育大学附属小学校で、1年生から音楽の授業で「君が代」を教えない、書道の授業が行われないなど、9つの教科などで未履修が常態化していた。学校は、会 …

「小1問題」学校や授業が楽しかったら1年生も落ち着いて勉強する

学校の教員は子どものためにと思って教育に当たっていますが、自分の意思よりも組織の方針を優先しなければなりません。 公立学校の場合は文科省の定めた学習指導要領に従って学校運営や授業を進めていかなければな …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料