教育

「良かれと思ってやっている」?「それが幸福になると思っている」?

投稿日:2025年4月11日 更新日:

「良かれと思ってやっている」
「それが幸福になると思っている」

それはまったく逆で、不安を募って不幸への道だということに気づかない。
気づくことを恐れて見て見ない振りをする。
気づかない振りをする。

社会が悪いから
政治が悪いから
といって他者のせいにする。
これで一生を終えるなんてボクにはできないなあ。

個人でできること、変えられることだっていっぱいあるじゃん。
一生にたった一度だけの人生
今は今しかない
なんのために生まれて
なにをして生きるのか
ってことだよね。

【ゆるやかに子どもたちを「安楽死」させる、学校という機関について】
何ともセンセーショナルなタイトルだが、僕がこの数年間で見てきた100校以上の「一般的な学校」という機関は、まさにそのようなものだった。
例えば
・学ぶことの楽しさを伝えるよりも、テスト勉強をやらせる
・子どもたちの「やりたい」よりも安定安泰のための進路選択をさせる
・子どもの夢や目標や特性を把握せず、「偏差値」で進路を選ばせる
・子どもたちが問題を起こさないよう、学校の中に閉じ込めて管理をする。
・コストがかかるので、現場や社会は体験させず、机の上だけで学ばせる
・指導方法や指導の意味がわからないので、生活習慣や姿勢を徹底して学ばせない
・非難を避けるために、性教育などは当たり障りの無い内容だけを伝える
・AIやテクノロジーは問題が起こらないよう、禁止する
・先生の価値観にそぐわない生徒を、除け者腫れ物扱いにする
学校現場にいる方からすれば「あるある」と頷きたくなることばかりだと思うのだが、外部からすると「???」「何その監獄」「ヤバすぎ」と思うだろう。僕もそう思った。
大人の都合で、子供の可能性を制限しまくっている。それが日本の「一般的な学校」の正体だ。
…では、このような教育を受けた子どもたちは、一体どうなってしまうのだろう。僕がこの15年間で見てきた何万人もの若者は、このような感じになってしまった。
・自分の強みも、やりたいことも、わからない
・自分に自信が無い
・新しいことに挑戦しようと思わない
・他人の目が気になりすぎる
・責任ある立場につくのがイヤだ
・人と折り合いをつけるのが苦手
・姿勢や食生活が悪く、日々のやる気が沸かない
・好奇心が乏しい、学びたいと思えない
・毎日を鬱々としながら働いている
・そのストレスをエンタメで発散させる
・エンタメ漬けで、現実と仮想の区別がつかない
・実社会でやっていく経験値に乏しい
・稼ぎたくても、稼げない
・結婚もできない、または遅い
・子どもを持ちたいと思えない
・子どもを自分みたいな目にあわせたくない
これが、今の若者の実態である。これが学校教育で育てた若者の姿だ。大きな苦しみも無いけど、生命の輝きも喜びもない。そんなまま、ゆるやかに安楽死のようにその生を終えていく。そんな若者が、沢山生まれている。
もちろん、学校や先生だけが悪いわけではない。
例えば、過度に責任と仕事を押しつける親や社会的な風潮が、先生を萎縮させ本質的な指導を遠ざけていることだったり、
親が偏差値や高学歴や安泰を求めて、学校に圧力をかけたり
そういう様々な相互作用で、学校という機関が歪みに歪んでいる。先生に悪気は全くない。良かれと思って、あるいは仕方がなくて、ああいう教育をしている。
しかし一番の問題は、学校現場の人たちがその問題に
気づいていない
見て見ぬふりをしている
諦めている
という姿勢をとっていることだ。問題に思って闘っているなら、希望はあるのだが、この姿勢を取るのであれば、その学校は「死ぬ」学校である。民間企業で経営陣や従業員がこの姿勢を取っていたら、その会社はほぼ確実に潰れるだろう。学校も同じだ。消えゆく者の風物詩だ。
そんな「沈没船」となった日本の一般的な学校から逃げるべく「オルタナティブスクール」「インターナショナルスクール」「通信制学校」といった選択肢を取る子どもや親が、とても増えている。
感度の高い人は、逃げ出すべきところに逃げ出しているのである。日本の一般的教育に対する違和感に素直になり、行動している。
僕は、自分の子どもをつらい目に合わせたくない。だから、日本の教育を変えていくし、自分で理想の学校をつくる。当たり前だ。
ややもすれば僕達「大人」も日本の教育の「被害者」かもしれない。学校教育によって、型にはめられ、主体性を奪われ、意欲を削がれ、時代に取り残されかけた悲しき存在かもしれない。
でもその歪みや哀しみを次の世代に受け継いでしまうのは、違うはずだ。辛いかもしれないけど、自らの傷を癒し、勇気を持って因果を断ち切り、希望ある未来を次世代に繋いでいくかは、教員や親である、あなた次第だ。
この文章が少しでも、多くの教育現場の人たちに届き、明るい未来へと続く道へとなりますように。
僕に手伝えることがあれば、何でも相談ください。本質的な教育にまつわることであれば、お金も、技術も、知見も、ネットワークもお出しさせていただきます。

喜多 恒介さんのFacebook投稿より

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