教育

文科省が「学校復帰前提策」を廃止!全小中学校へ向けて通知

投稿日:2019年11月26日 更新日:

12月1日の第2回鳥取県民のつどいまで5日となりました。
参加申し込みをしていただいた方ありがとうございます。
不登校の児童生徒数は2018年度は過去最多16万人超、鳥取県では約1000人となっています。
「学校に行かないこと」は決して問題ではありませんが、そのことで子ども本人が自己肯定力を下げてしまったり学校の他に行く場所がないことなどに問題があります。
文科省は、今年10月25日に「これまでの不登校対応を転換させる通知」を全小中学校へ向けて出しました。
これまでの不登校対応は、子ども本人の気持ちや事情を無視して学校へ来させようとしてきました。この「学校復帰前提策」によって辛い思いをしている子どもたちはたくさんいます。
学校に行くことは数ある選択肢のひとつでしかありません。私自身も教員をしていたときから「子どもが嫌がっているのに、なぜ学校へ戻すことばかりが重要視されるのか」と疑問に思っていました。
しかし、いくら教員が疑問に思っても「学校復帰前提策」が強調されていたため、学校現場ではそれをやめることができなかったのです。それが今回の通知によって、「学校復帰前提策はやめて、その子にとって適切な教育環境を整備すること」が学校現場に「はっきりと」求められたのです。
この文科省が「新たに求めている不登校対応」とは、「不登校支援は学校復帰よりも社会的自立が目標である」というものです。
言い換えれば「子ども一人ひとりの自己肯定力を育てるよう個々の目的に応じた学びの環境を社会が整備する」ことが目標だということです。
実は文科省はこれまでにも「不登校は問題行動ではない」という通知を出していましたが、現在もそれが学校現場にまで浸透しているとはいえません。
さらに、学校以外の場が整備されていないこと、学校に行かないと内申点などその後の進学の際に不利益があることが大きな課題です。
現実としてはフリースクールや教育支援センターもまだまだ数が少ないです。さらに、自宅で学べるICTなどを利用した通信教育の広がりが求められます。自宅で勉強をしたことを校長判断で「出席扱いにする」という措置は、現段階でも認められています。
国(文科省)レベルではとっくに「不登校は問題行動ではない」「学校以外の場が必要」「ICT活用の自宅学習も条件付きで出席扱いとする」としています。
この3点を一刻も早く学校現場で実現し、社会的に認識されることが求められます。実現に向けてはいろいろな課題もありますが、今回の鳥取県民のつどいではそのために大きな一歩を踏み出します。
12月1日に開催する鳥取県民のつどいではこのような課題について参加者のみなさんと語り合い、「学校だけがすべてではない」という認識を広げ「学校の他の学びの場創り」の実現に向けて意見交換をしたいと思います。
全体会と第二部の大人分科会はまだ余裕がありますので、みなさんおいでください。



文科省「不登校児童生徒への支援の在り方について(通知)」令和元年10月25日

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

1月の保護者のピアサポートの会のご案内

中学生の親御さんは卒業後の進路はとても気になることですよね。 今は公立高校以外の通級・通信高校、個性を大切にした学校、私立の適応指導教室、フリースクールなどさまざまな選択肢があります。 最終的には本人 …

子どもに怒鳴っっても全く教育効果はありません!教員の力量のなさです。

障害のあるなしにかかわらず、子どもに怒鳴ったり、けなしたりしてはいけません。 それは教育とはいいません。 怒鳴ったり、けなしたりするのは教員の力量のなさを表しています。 健診で起きた事件を振り返り、私 …

「ママがいい」この数年で読んだ本の中で最も素晴らしい本

「ママがいい」 この数年で読んだ本の中で最も素晴らしい本です。 読むたびに何か行動を起こしたいと思う内容ばかりです。 「子どもをどう育てるか、という意識から離れて、可愛がることに専念してみてください、 …

市教委や学校の対応の悪さがますます事態を悪くしている

いじめを苦に自殺、連日新聞やニュースで取り上げられていますが、その後の市教委や学校の対応の悪さがますます事態を悪くしています。 仙台いじめ自殺での「遺族の意向」がどのようなことなのかが分かりませんが、 …

愛する国のために犠牲になることを教えるなんて、冗談じゃない

のっぽさんと同感です。 これって今もまったく変わってないよね。 「愛する国のためにどうすればいいのかを勉強するなら分かる。でも愛する国のために犠牲になることを教えるなんて、冗談じゃない」 「終戦を境に …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料