鳥取県教育委員会が不登校のきっかけとして、
「小学校、中学校ともに『不安などの情緒的混乱』『無気力』という”本人に関わる問題”が多く、『(いじめを除く)友人関係をめぐる問題』が続いている。」
と発表しています。
この発表はとても乱暴な分析で、調査の仕方にも大きな問題点が隠れています。
・そもそも不登校を「問題行動」だととらえていることが大きな問題である
・この調査は学校を通じた調査であるため、本当の理由は書くことができにくい
・『不安などの情緒的混乱』『無気力』を”本人に関わる問題”と断言している
・無気力になり身体症状が悪化した要因は学校に安心できる居場所がないことから生じていること
・決して”本人に関わる問題”ではなく、学校環境や教員の対応のまずさが要因であること
・あえて(いじめを除く)と書いた意図は何か?
報告書の中では、「小・中学校(国立、私立含む)の不登校児童生徒の状況」として、わずか2行で片づけられています。
わずか2行ですが、そこから見えてくるものはたくさんあります。
それらを詳細に分析して具体的な対策を講じるのが教育委員会の役目ではないでしょうか。
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執筆者:azbooks