教育

「学校に行かなくてはならない」という思い込みを捨てましょう

投稿日:

鳥取県教育委員会が不登校のきっかけとして、
「小学校、中学校ともに『不安などの情緒的混乱』『無気力』という”本人に関わる問題”が多く、『(いじめを除く)友人関係をめぐる問題』が続いている。」
と発表しています。
この発表はとても乱暴な分析で、調査の仕方にも大きな問題点が隠れています。
・そもそも不登校を「問題行動」だととらえていることが大きな問題である
・この調査は学校を通じた調査であるため、本当の理由は書くことができにくい
・『不安などの情緒的混乱』『無気力』を”本人に関わる問題”と断言している
・無気力になり身体症状が悪化した要因は学校に安心できる居場所がないことから生じていること
・決して”本人に関わる問題”ではなく、学校環境や教員の対応のまずさが要因であること
・あえて(いじめを除く)と書いた意図は何か?
報告書の中では、「小・中学校(国立、私立含む)の不登校児童生徒の状況」として、わずか2行で片づけられています。
わずか2行ですが、そこから見えてくるものはたくさんあります。
それらを詳細に分析して具体的な対策を講じるのが教育委員会の役目ではないでしょうか。
関連記事も読んでみてください。
息子の不登校を経験した今だから言える、たったひとつのこと。

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

スポンサーリンク

-教育

執筆者:

関連記事

不登校が「過去最多」を更新する理由と不登校の児童生徒を生まない取り組み

子ども全体に占める不登校の割合は1・5%で過去最多を更新している。 不登校が増加している理由について文科省は「複合的な要因が絡み合っているので原因を特定することは難しい」と答えるにとどまっており、「分 …

広島の中学校で自殺した生徒「どうせ言っても先生は聞いてくれない」

自殺した生徒は、「どうせ言っても先生は聞いてくれない」と保護者に話していたそうです。 この生徒は、長い間どんなに苦しんでいたかと思うと、ほんとうに心が痛みます。 生徒が専願での高校進学を望んでいたのに …

自己肯定感の低い教員が自己肯定感の高い子どもに育てられるのか?

日本の学校という職場がいかに巨大ブラック組織であるかが分かります。 このような学校というシステムの中で、自己肯定感の低い教員が自己肯定感の高い子どもを教育できるとは思えません。 新型コロナによって、こ …

自閉症スペクトラム(ASD)児者の聞こえ方を疑似体験してみる

自閉症児者の多くは、聴覚や視覚の情報を必要以上に拾いやすいといわれます。 いつも聞いている音が元々の聞こえ方なので、本人も聞こえ方に問題があることに気付きにくく、さらに定型発達の方には理解しにくいので …

教育の目的は自立、「特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門」

「特別支援学級の子どものためのキャリア教育入門」(明治図書)を読みました。 教育の目的は「自立」「生きる力をつけること」っていわれますが、それをどこまで分かって教育に関わっているでしょうか? 「自立」 …

スポンサーリンク

スポンサーリンク
21世紀の松下村塾 教育相談無料