子どもの学びと不登校を考える鳥取県民のつどいについて
私たちは大人の責任を果たしているでしょうか。
子どもたちの声をしっかり聴いているでしょうか。
子どもを取りまく大人たち、子どもに関係する団体などが本当の意味で連携し実践できているでしょうか。
鳥取県内にも不登校の子どもの保護者で作る「親の会」があります。多くの親御さんが一人で悩みを抱えこんでおられ、誰にも相談できない方も少なくありません。
世間での「不登校」に関する世間の無理解や偏見は根強いものがあります。
「不登校は問題行動ではない」「学校へ行かないことも選択肢のひとつ」なのですが、子ども本人も親御さんも罪悪感を感じて自分で自分を責めてしまうケースもあります。
そんな間違った理解や考え方を変えていくためにも、鳥取県でも集いを行うことになりました。
子どもの学びと不登校を考える鳥取県民のつどいは、県内の親の会を中心にネットワークで組織し、親の会が中心となって企画、運営を行っていきます。
鳥取県内の親の会を中心として、立場や肩書きを超えたさまざまな人たちと語り合う集いを開きます。
鳥取県民のつどいでは「子どもの居場所」「普通教育の保障」についても語り合います。参加者が本気、本音で語り合います。
学校に行っている子も行っていない子も、すべての子どもたちが幸せに自分らしく生きていくことができるように。
鳥取県でには各地に不登校についての悩みのある保護者の方の情報交換や交流の場としての「親の会」があり、定期的に例会を行っています。保護者の方が安心して気軽に集える居場所としてあるのですが、現在は子どもたちが交流できる場がありません。
また、教育行政においては、いじめ不登校対策センター、子ども支援センター、ハートフルスペース、教育相談機関を設けて子どもの支援を行っています。民間においては支援センター、フリースクール、子ども相談事業などを行っているところもあります。しかし、それらの機関、団体と親の会がいっしょになって意見交換をしたり語り合ったりすることはほとんどありませんでした。
そこで、不登校児童生徒とその保護者、不登校経験者、教育支援センター、フリースクール、教育相談機関など、子どもの教育に関わるさまざまな人たちがつながり、不登校経験の当事者と親が同じ場で語り合う会がきっかけとなり不登校の理解と子どもたちの学びの場、居場所が広がっていくことを期待しています。
他県では「ながの不登校を考える県民の会」や「みえ不登校支援ネットワーク」など、不登校の当事者とその保護者のためのネットワークがあり、途切れない成長支援が受けられるようになることを目指しています。
佐賀県では全県で「NPOスチューデント・サポート・フェイス」を中心とした取り組みが行われています。
・不登校を考える県民の会を鳥取県でもやってほしい。
・子どもたちがいつでも立ち寄れる敷居の低い居場所がほしい。
そんな声が多くなり、このたびの「子どもの学びと不登校を考える鳥取県民のつどい」が実現することとなりました。
鳥取県で課題なのが、不登校対策や支援を個々での取り組みは行っていてもそれらが連携できていない。
そして、当事者や保護者の思いが教育関係者に届いていない、その願いが具体的な取り組みとして実現していないことが大きな課題です。
さまざまな人が意見交換や情報交換を継続的に行っていくために「同じ場」に集まる「場の設定」が必要です。そこでの課題を共有し具体的な取り組みを進めていく必要があります。
本つどいを機会に、鳥取県でもこのようなネットワークや不登校フォーラムを作っていきます。
これは決して難しいことではなく、すでにある各分野の団体・サービスをつなげることで可能です。立場や肩書きを超えて、みんながフラットな関係でつながっていくことを目指していきます。
まずは、「このゆびと~まれ!」で、県内の親の会のネットワークの呼びかけで鳥取県民のつどいを行います。
まずは、県民のみなさまに不登校について関心を持っていただくこと、そして「不登校についての正しい理解」を広げ、「居場所作り」を進めていきたいと思っています。
みなさまのご理解とご協力をお願いいたします。